プロジェクトをアプリケーションとして簡易ビルドし、テスト実行します。

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    ※ ショートカット/F5:Run Normally
    GM_S_Run_Normally_icon_-_try_to_build_the_application

GM:Studio は IDE(Integrated Development Environment)と呼ばれる統合開発環境です。

この環境ではソースコードのコンパイル後、出力された中間ファイルをリンクしてアプリケーションとして組み立てる一連の作業を「ビルド」と呼び、これら作業をほぼ全自動で行います。

開発者はボタンひとつ押すだけでアプリケーションを簡易ビルドすることができます。簡易ビルドでは、実際に完成した一つのアプリケーションとしては出力しません。

このビルドは完成品として出力する前に、各ターゲットデバイスで実際に動かしてみる「テスト実行用アプリ」をビルドして動作確認する目的のもので、各ターゲットデバイス毎に動作や仕組み・コンパイラに至るまで全て異なるものです。

ビルドとは何をしているのか、大雑把な流れを追う

フリー版でも自由に利用できる Windows 用のビルドで流れを追ってみましょう。

GM:S の扱うプロジェクトファイルというものは、複数のリソースとプログラムのソースコードで成り立っています。GM:S はテキストで書かれたソースコードをコンパイラを使ってコンパイルします。

複数のソースコードはコンパイラによってそれぞれ「オブジェクト」と呼ばれる中間ファイルとして出力されます。コンパイラの働きはテキストファイルで書かれたソースコードを、機械が読めるバイナリ形式に変換することです。GM:S ではコード部分を高速処理化できる YoYo Compiler(YYC)という有償のコンパイラも利用できます。

コンパイルの終了後、中間ファイルはリンカによって一つの「アプリケーション」としてまとめ上げられます。中間ファイルが出力されるフォルダは「環境にまつわる設定」から確認ができます。

簡易ビルドの場合、Windows 用の実行ファイルとしての起動は

    C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\GameMaker-Studio\Runner.exe

が利用されます。大まかにこのような工程を経て、毎回アプリケーションは仮実行されています。

ここまで全自動化されているため、IDE を利用する開発者はボタンひとつ押せば即動作確認できるというのが IDE を使うメリットの一つとなっています。


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