GMS はEsoteric Software® の Spine で作成されたアニメーションの再生を基本機能としてサポートしています。エクスポートにも対応しているため WindowsPC、HTML5、Android、iOS など異なった環境でも再生できます。
参考:Importing Skeletal Animations
そもそも Spine とは?
- ボーンアニメーション
- スキンメッシュアニメーション
- スケルタルアニメーション
などと呼ばれるアニメーション用の技術を用いて効率的にスムースなアニメーションを作成するために用いられるソフトウェアの名称です。Spine は 2D 専用のアニメーション作成ソフトなので、3D 用のアニメーション制作ツールよりも操作は簡単です。
画像全体がラスタライズされたアニメーションの場合、まともにアニメーションパターンを増やすと最終的にファイルサイズがえらいことになってしまいますが、Spine 形式の場合アニメーションは各パーツ画像の時間軸における位置座標/角度情報/拡大縮小情報になるため、アニメーションパターンを増やしてもファイルサイズは非常に小さいままです。
現在筆者が知っている限りだと二つほど競合するソフトウェアがあるのですが、一番完成度高いのが Spine で、非常に優れたインターフェースと操作性を提供してくれます。
Spine の機能を GMS から利用する場合、利用規約への同意が求められます。
Spine ライセンスについて
Spine は無料の体験版と有料の Essential(89 ドル) /Professional(299 ドル)/Enterprise(2200 ドル) の三種類があって、GMS がサポートしている機能はほぼ Essential まで、現在は Essential で作った動作でも一部未対応がある(Spine 内部でスプライトを Flip したものを GMS でインポートしたらエラーが出たりとか)。
GMS1.4 で動かす場合、Spine のバージョンはどれを買うかで迷ったらとりあえず Essential 買っておけば良いです。あとから優待割引でプロ版へアップグレードも可能。
Pro 版と Essential の違いは Meshes や Free-Form Deformation (FFD)と Inverse Kinematics (IK) の実装有無。
参考:Spine:Freatures
Spine はライセンスがちょっとだけ特殊で、収益額が 50 万米ドル以上の営利企業に対しては Spine Enterprise の利用を義務付けています。
ここから引用(引用元)https://en.esotericsoftware.com/spine-purchase
Businesses with more than $500,000 USD annual revenue require a Spine Enterprise license.
年間収益が 50 万米ドルを超える企業の場合は、Spine Enterprise ライセンスが必要になります。
ここまで引用
EnterPrise と Professional に機能的な違いは無く、個人で使う場合は Enterprise ライセンスをあまり意識する必然性は無い。
GMS1.4 では Spine 形式のインポート及びアニメーション動作を基本機能としてサポートしているが、これ以外にもユーザベースで作られたスクリプトによる Spine 形式の再生も可能となっている。でも基本機能からアクセスした方が処理速度は速い。
参考(Esoteric Software®):Spine User Guide
参考:Spine を使ったアニメーション作成メモ 01(for GM:S)