最初に
まずリポジトリの作成を行います。svnadmin.exe を使ってコンソールから
svnadmin create NAME(リポジトリを作成するパス名)
を実行するか、TortoiseSVN をインストールしてある場合はエクスプローラから直接ディレクトリを指定してリポジトリの作成ができます。
※ 執筆時(
2015年九月
)、TortoiseSVN 最新は 1.9.0 Build 26652 で Subversion 1.9 対応版。TortoiseSVN 1.9 は OS にVista 以降を要求するため XP からの利用はサポートされていません。TortoiseSVN は OS が XP の場合 TortoiseSVN 1.8 の利用を推奨しています。
GM:Studio は XP での動作をサポートしており、SlikSVN 1.8 をバンドルしています。TortoiseSVN も 1.8 で揃えてインストールしたほうが良いかもしれません。
実際 TortoiseSVN 1.9 で作られたリポジトリを GM:Studio から利用する際に以下エラーメッセージが表示されます。
筆者は GM:Studio にバンドルされている SlikSVN 1.8 を使ってリポジトリを作成し、クライアントは TortoiseSVN 1.9 (64bit version) を利用しています。
リポジトリという概念について、一般的には「倉庫」とか物を集積しておく場所のことをリポジトリ( repository)と言います。
作ったリポジトリに何を貯めこむかですが、SVN ではデータベースを作り、対象となった GM:S プロジェクトのファイル群に対する変更履歴をデータベースに記録していきます。
ネットワークを使って共有化する場合は、簡単な使い方としては Dropbox のようなサービスを利用してアップロードディレクトリにリポジトリを作成し、そこを共有化します。
今回は共有化もネットワークも利用せずあくまでもローカル運用するため、
F:/temp/svn/sample_repository
こんな感じで F ドライブの temp 以下 svn をルートとして sample_repository
という名前でリポジトリを作成しました。
GM:Studio で SCM を有効化してローカルにて利用する場合、リポジトリ指定となる URL はローカルファイルであることを示す file:///
をヘッダに付けます。
file:///F:/temp/svn/sample_repository
準備完了
次に GM:Studio のプロジェクトファイルを SCM 有効にして新規作成、もしくは既存のプロジェクトを SVN に接続してバージョン管理する方法などを説明します。
共有化を目的としていなくとも SVN を使ったバージョン管理は自動バックアップみたいなものでかなり便利。SCM を有効化すると GM:S のリソースツリー上に状態を示すアイコンが表示され、ファイルに変更や更新があったことをビジュアルで確認できます。