HTML5エクスポーターのベータテストが来週発表予定?
CTのFounding Developperの一人であるFrancoisが、最新のブログポストで明かしたところによると「来週(?)」からHTML5 exporterのベータテストを開始するとのことです。現在までに対応したエクステンションのリストなども公開されています。以下がリスト。
- ActiveBackdrop
- Advanced Direction Calculator
- Advanced Game Board
- Advanced Path Movement
- Rectangle Calculator
- Clickteam Movement Controller
- Get
- ImmediateIf
- In and Out Controller
- Array
- ActiveSystem Box
- Background System Box
- Button
- Date& Time
- Combobox
- Double Precision Calculator
- Direction Calculator
- EditBox
- Hiscore
- Ini
- ListBox
- Random Object
- WindowControl
- Layer
- MoveSafely 2
- ObjectMover
- StringParser
- PlatformMovement Object
- StringTokenizer
- WargameMap
まず注目しているのがFlash exporter用のextensionをHTML5用のJavascriptに変換するためのSDKとそのためのDocumentを公開するプランがあるという点。そして2つ目、これまでのExporterと対応が異なるため注意して欲しい点として、HTML5のRuntime配布形態について。おそらくHTML5についてはClickTeamでRuntimeの変更・更新を常に最新の状態に保ちながら少ないマンパワーで一元管理しやすくするための処置として、ランタイムソースコードはクリックチームが新しく設けるサーバに依存するような仕組みを作るようです。
そして一方でJavaScriptはおそらくオープンソースとして暗号化はされずに保存されるみたい。これはFrancoisの長年の開発者としての経験も交えながら語られていますが、筆者の無茶苦茶な意訳で申し訳ないんスけど彼の心情を代弁すると「どんなに暗号化を頑張って試みてもその試みはおそらく失敗するから前向きに考えよう、もう頑張らなくていいんだ、オープンマインド(ソース)で行こう。1、2、3、ダー!」…こんな感じ、正確な情報については必ず彼のブログを直接読んでください。
HTML5については仕様的に色々あるのでオープンソース的な思考は確かに必須だとは思います。HTML5はもともとゲームで用いられるグラフィックスリソースなどが剥き出しなのでリソースを手繰れば画像など全部ぶっこ抜けます。特別な技術はいりません。例えばConstruct2で筆者が作ったこれ、とか使っているスプライトフォントのシートも含めてJavaScriptもリソースは全部ぶっこ抜けます。もちろんグラフィックスとかフリー素材宣言してるわけではないのでこれでも十分権利は守られてます。基本的に「本当に見られて困るものとかは…無い」だから「プロテクト」に執着するべきではないという決意を今回ブログ経由で開発者本人から聞けたのは個人的に良かったと思います。
ベータテスターは来週から募集?
HTML5は今後ブラウザが標準で対応する技術として広く普及する見込みがあるだけではなく、スマートフォンやPC、MAC、Linixなど…完全に異なるプラットフォーム間で共通して動かせるいわゆるクロスプラットフォーム技術の希望の星…らしいです。開発者の注目度も高いためクリックチームもHTML5対応には力を入れている様子が伺い知れます。興味がある方は来週以降のベータテスト版発表を楽しみに待ちましょう。
ブログカテゴリにHTML5を作りました。