参考 (YoYoGames):An introduction to Binary
引用ココから
Back in the day, binary and hex were a way of life, probably because we never used high level languages such as BASIC as they were simply too slow, and that left us pretty close to the metal of the machine.
クソ遅い高級言語 BASIC には決して見向きもせず、機械語かせいぜいアセンブラを使って二進数/十六進数に自ら埋もれた開発の日々、それは過ぎ去りし、遠き落日。
引用ココまで
バイナリ(Binary)というのは直訳すると「二進数」のことです。二進数では 0 と 1、たった二つの符号だけを用いて全てを表現します。
この数(符号)をビット(bit)と呼び、ビットの羅列をビット列(Bitstream)と呼びます。
ちなみに Hex は十六進数(hexadecimal)ですが、hex については今回あえてこれ以上話題として触れません。バイナリに対する理解を優先するためには hex の話題を最初は回避すべきだというやり取りがフォーラムであったことを踏まえて、記事の著者である Mike.Dailly も納得した上で hex に関する記述を後から削除しています。
参考 (GMC):(Introduction of) Introduction To Binary
バイナリという名の哀愁(ノスタルジー)
歴史的には 1970 年代後半くらいから BASIC という高級言語が一般に普及し始めたらしく、これは買うと値段が高いから「高級」なのでは無くて、人間にとって可読性がよろしいという意味の「高級/高水準」言語です。
しかしコンピュータとコミュニケーションを取るために使われたこの頃の高級言語は処理速度も遅く使えるリソースも少なくて、じゃあ他に選択肢も無いから開発者は低級言語に手を染めなければならかった、その結果その時代の人たちは必然的要求からバイナリとハードウェアに詳しくなったようです。
アセンブラというのは「低級言語(低水準言語)」で、機械語と同じくコンピュータのハードウェア構造や動作仕様に強く依存した言語のことです。現代と比較すると昔の CPU (石)は構造や仕様が単純で、あるいはパターンもそれほど多くなかったので、日常的に機械語を扱う技術者の中には機械語を直接読んでその内容を理解できた人も居たそうです。
セールス的にもまずハードウェアを売り込み、ソフトウェアはそれ(機械)に付属するものという扱いであったらしく、機械が人間を理解することは無かったので、逆に人間が機械を理解する努力に務めた結果、機械語に精通した技術者が存在しました。
この辺りの知識を踏まえるとようやく Mike.Dailly の言う「pretty close to the metal of the machine」が意味として理解できる気がします。