欧州から送られてきた外付け HDD を分解してみた 3


電源のコネクタ部分に互換性がなかったため中の HDD だけ取り出す試み。

今回解体する筐体
Seagate Expansion 5TB Desktop External Hard Drive USB 3.0 (STEB5000100)
Seagate Expansion 5TB Desktop External Hard Drive USB 3.0 (STEB5000100)

写真だと結構見た目かっこいいというか、シンプルだけど高級感すらあるかのように。実際はプラスチック筐体だし、手に持ってしっかり観察すると安普請じゃないかなこれという疑問をすぐに抱く。海外では外付けハードディスクドライブとして安くて大容量という点からよく売れているらしい。評価もそれなりに高い。

筐体には外観からだと取り付けの爪がまったく見当たらない、しかし一箇所なんとなくココかなってところにナイフを突っ込んで押してみたところ手応えがあった。

おっしゃ、ここやな?ここがええんやな?オラオラオラオラオラオラ、秘所にぐいっと一物を押し込んだら奥まで貫いた感触があった。

おや?

なんか違う。っていうか押し込んだ後フタが開くこともなく、しかもケースを振ると中でカラコロ音がするようになってしまった。これは明らかに部品が脱落した音だ。もうしょっぱなから物理的にぶっ壊したくさい。

こうなったら爪とかもうどうでもええわ、ケース解体してなにがなんでも中身だけぶっこ抜いたる。最初から壊す気はなかったが、壊してしまった以上もう開き直るしか無い。

こうしてナイフとかマイナスドライバで内部の爪をパキパキ折りながら無理やりプラ筐体を開けることに成功。無残な姿を晒すケースを尻目に、初めて見るケース内部との対面で先程聞いた「カラコロ音」の正体も分かった。

LED の点滅確認用窓だった模様

爪だと思ってグイグイ押していたのは HDD の動作を示す LED ライトで、隙間と思ったのは LED 点滅用の窓だった模様。

底からナイフを使って強引に押し込んだため LED 部分がぶっ壊れて内部で脱落したためカラコロ音がするようになったのである。

中を開けて分かったこと

かなり安普請であると判明。

USB 変換モジュール基盤が HDD 本体に取り付けられており、これは電源と一体化されている基盤なので HDD 本体とその放熱を助けるため、主に電源部分を覆う感じで熱伝導シールがペタッと貼りつけてある。

筐体が熱をこもらせるし熱対策がシール一枚だけでどうにかなるとは思えず、強引にでも分解して正解だった気がする。このまま使っていれば高い確率ですぐ壊れただろう。

中には必要なもの以外は何も入ってない、HDD は筐体内部でネジ止めすらされていなかった。ケースとドライブ本体の隙間を埋めるためのスペーサーが取り付けてあって、上手に作ってあるけど一切手間も技術も要らない仕様だ。安物ってバカにしているのではない、すごく無駄が無い点には正直感心している。ただ普段これを買い求めてまで欲しくはないだけだ。

HDD の製造も中国製だった。二年保証の製品なのであとで型番等を調べてみることに。

分解した結果ケースはもう完全に使い物にならないので捨てるしかない。USB 変換モジュールは USB3.0 に対応しているので、これ単体でも使えるからパーツとして再利用できる。コネクタの形状に A 型対応してるアタッチメントを探し求めれば使えそう。というわけで分解終了。

関連 (写真付き):続・欧州から送られてきた外付け HDD を分解してみた


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3 thoughts on “欧州から送られてきた外付け HDD を分解してみた

  • M

    こんにちは!
    せっかく同じHDDユーザーに辿り着いたのですが、写真が載ってなくて残念です。
    どこから分解していいか、教えていただけると助かります。
    よろしくお願いいたします。

    • J0hn Post author

      Hi
      写真は明日以降撮影してアップします。ただ筐体を一部壊す覚悟が無いと普通は分解できないと思います。

      内部で10数カ所ツメがあり、簡単な衝撃では絶対に開かないようになっていて、しかし強度が弱いプラなのでナイフ等を隙間に挿し込みながら強引に開くことでツメは簡単に折れます。

      こんなかんじ→