Clickteam Fusion 2.5 関連の略語などをまとめたページです.
CF2.5関連
CT = ClickTeam (クリックチーム) の略
本家( Clickteam.com ) = ClickTeam USA あるいは USA の ClickTeam (クリックチーム) の公式サイト・フォーラムを指す
フォーラム( Forum ) = ClickTeam 本家のフォーラム、ユーザサポートやテクニカルサポートもここで行われている
PM を送る(プライベートメッセージ) = (フォーラムで)相手にプライベートメッセージを送る
BugTracker(バグ・トラッカー) = (フォーラム向け)バグ報告するための情報共有サイト。Redmine 製でチケット方式
クリックジャム ( Click-Jam ) = ゲームジャムのクリックチーム版、ゲーム製作に使うツールライセンス協力をクリックチームが引き受けてくれる。2012 年に世界規模のクリックジャムが初めて開催された、それ以降定期的にヨーロッパ地域限定版とか小規模なものも何度か開催されてる
ゲームジャム(Game-Jam) = 開催規模によってはグローバルゲームジャム( GGJ )とも呼称される。世界規模で開催されるものもあるし地域規模で開催されるものもあるが基本的にゲーム作成をテーマとしたジャムセッション(即興)である点は同じ。アナログやデジタルという枠にも囚われない。制限時間内にその場で即席チームを作って皆でワイワイ言いながらゲームのプロトタイプを作ろうずという体験型イベント企画。大規模なものは企業協賛とか学術機関が開催をサポートしている。イベントがすべてボランティアベースで成り立っている場合は参加費すら取らないけど、この場合提供される道具は限られてくるため持ち込みとなる。
CC = クリックコンベンション( Click Convention)。一年に一回開かれるクリックチーム主催のユーザイベントもしくは公開会議。クリックチームの開発者が一同に介し参加したユーザと交流したり発表したりという内容。2011 年からイギリス・ケンブリッジが開催地に選ばれている。週末の三日間を利用した一種のツアー兼コンベンションで、参加者特典とかも付く。クリックチームの最新製品に関する発表とかお披露目もある。
HWA = ハードウェアアクセラレーション/グラフィックスボードの描画処理能力を活用することでソフトウェア描画よりも高速な描画を実現する技術。OpenGL とか DirectX などに代表される。
MMF = マルチメディアフュージョン / Multi Media Fusion
MMF2S = マルチメディアフュージョン2スタンダード / Multi Media Fusion 2 Standard
MMF2D = マルチメディアフュージョン2デベロッパー / Multi Media Fusion 2 Developer
CF2.5/CF25 = MMF2 の次期バージョン。名称が変わって Clickteam Fusion 2.5 となった。MMF2 の後継として下位互換性を備えている。
Fusion 3 / F3 = MMF3 と言われていたもの。MMF シリーズとは互換性を持たない予定。詳細不明。
RC(もしくは RC 版) = Release Candidate の略。正式版として発表する前の候補 = Candidate であり、ベータ版より完成度が高いとされる。CT の場合は RC 版発表後に問題が無い場合には RC 版が公式版に繰り上げされる場合もある。CT のアップデータは通常、最新のベータ版としてフォーラム登録ユーザ向けにマイナーバージョンアップされたものが不定期にアップされてから、次に年間の公開スケジュールが来ると RC 版として正式公開されるようになっている。実績として公式アップデータは年に二回程度の頻度で提供されてきた。
フリー版/ CF25 フリー版 = 実質的には体験版 CF25 。有償の製品版と比して機能制限はやや厳しく、基本機能のみが実装されている。しかし CF25 がベースなので MMF2 よりも先進的、 Box2D など物理動作も実装されている。HTML5 出力専用で PC 専用アプリケーションは出力できない。エクステンションやエクスポータの利用も不可となっている。
ICP = インストールクリエータープロ/ Install Creator Professional (日本では未発売のユーティリティ)
IC = インストールクリエータ/ Install Creator (日本では未発売のユーティリティ)
TGF = The Games Factory ( MMFS の機能限定版 )/ゲームファクトリー
CnC = クリックアンドクリエイト/ Click and Create
KnP = クリックアンドプレイ/ Klick and Play
アプリケーション・フレーム・オブジェクト = 基礎概念 1 を参照してください
数式エディタ/エクスプレッションエディタ = Expression Editor : CF2.5 で使う電卓みたいなもの、算術演算子を用いて計算式を書く。
アクティブ = アクティブオブジェクト/Active Object : CF2.5 のスプライト機能を扱う。操作することができる絵あるいはアニメーション。オブジェクト(物体・あるいはスプライト)同士の衝突が判定できる。CF2.5 のアクティブは視覚的なアニメーション管理、複数アニメーションの管理、プレビューができるなど高機能を誇る。
通し番号( Spread Value ) = アクティブオブジェクトなどに付ける識別用の番号・連番。学校やクラスの出席番号のようなもの。クラスの出席番号は名前順だが、CF2.5 の出席番号(通し番号)は誕生日順(生まれたもの順=作成された順番=特定の命名規則)で先生(開発者)が付ける。固有値とは違うので他と重複する可能性がある。
固定値(固有値/Fixed/Fixed Number) = CF2.5 のフレームに配置されたすべてのオブジェクトが持つ内部的な識別番号。他と重複しないオブジェクト固有の値となるため本ブログでは固定値を固有値と言い換えたり「ユニーク(固有)なナンバー」と表現したりする。通常意識されることが無い内部番号だが、固定値を指定して呼び出すのが必要な場合もある。
コリジョンチェック = 衝突判定・当たり判定/collision:スプライトとスプライトの衝突をチェックする
コリジョンディテクト(デテクト)/CD ( Collision Detect ) = 衝突を検知、コリジョン検出、当たり判定検出
ディテクター(デテクタ)/detector = CF2.5 ではスプライトの衝突検知用のオブジェクト、普段非表示にして衝突判定処理のために用いる。スプライト表示用のオブジェクトと衝突判定用オブジェクトを別処理にした場合の衝突判定用オブジェクトのこと(コリジョンディテクター)。オブジェクトにスプライトの当たり判定検出機能を持たせること。
スプライト = sprite/背景の上に重ねる(合成する)ドット絵などアニメーション画像・2D スプライト
ブリット( Blit / Blt ) ( BitBlt /ビットブリット・bit block transfer :ビット ブロック転送) = データのブロックをメモリ内のある場所から別の場所に転送するプロセスを指す。MMF2 の仕様はよく分からないので SDL などを参考にすると良いかも?ただし CF2.5 には任意のタイミングで出せる Blit 命令などは無く、ゲーム画面の更新はゲームループの一番最後に一括して行われる仕様。
高速ループ/ Fast Loops(ファーストループ) = CF2.5 が扱う三つのループ処理のうちの一つ。CF2.5 はゲームループ(メインループ)と Action loops (アクションループ)と高速ループを駆使してアプリケーションを作ります。高速ループは CF2.5 のゲームループ内でループ処理を行うための標準命令で、一般的なプログラム言語の「 for 」に相当する機能。カスタム動作などで「めり込み防止」のためにデテクタと併用でこのループ処理を使うことが多い。インスタンス用のループ処理としては効率が良いので「 ForEach 」なども活用するべき。
ForEach ループ/ ForEach = MMF2 では拡張機能だったが CF2.5 からは標準となったループ処理機能。「 ForEach 」は一般的には「拡張された for 」と呼称されたりする。高速ループと異なる点はオブジェクト・インスタンスを要素にしてループ回数を決めることができる点。例えば 100 個のオブジェクトから条件一致した一つを見つけ出すためには、高速ループの場合 100 回ループを回す前提となるが、ForEach なら条件一致したオブジェクトのみを事前に抽出してそれを要素としてループ回数を決めることなどができる。
アクションループ/ Action Loops = CF2.5 が扱う三つのループ処理のうちの一つ。オブジェクト・インスタンスに対するループ処理を行う場合に用いられる。CF2.5 はゲームループ(メインループ)と Action loops (アクションループ)と高速ループを駆使してアプリケーションを作ります。ForEach 的なループという点でインスタンスに指示を出す際に大変便利なものです。
めり込み防止 = CF2.5 のメリ込みはコリジョン(当たり判定)の問題とも、画面描画更新機能の仕様上の問題とも言える。現象として 2Dアクションでプレイヤーキャラクタが床にメリ込む(瞬間)から、壁に埋まる、壁を突き抜けるなど問題ある一連の動作を回避するための策。回避策は複数あり、一般的には「高速ループ」やデテクタを用いるか、専用エクステンションの「 Move Safely 2 Object 」を使用したり、2D プラットフォーム動作用エクステンションである「 Platform Movement object ( PMO )」の利用があげられる。
エクステ=エクステンション\拡張\ Extension
PMO = Platform Movement Object :プラットフォームムーブメントオブジェクト
エクスポーター= Exporter /外部出力(変換)機能/ CF2.5 アプリを PC 以外の環境で動作させるためのバイナリを作るための機能。基本的に別売り、有償。種類は以下のものがある。
- Android (アンドロイド)エクスポータ=スマートフォンやタブレット端末へ組み込みの Android OS 用エクスポータ
- HTML5 エクスポーター:=次世代向け Web コンテンツ用の標準技術として注目を集めている技術。
- iOS エクスポータ= Apple の iOS( iPhone 3GS 以降を対象とする)対応アプリを出力するためのエクスポータ。
- SWF エクスポータ=Adobe の Flash ( SWF )形式のファイルを出力するためのエクスポータ。
その他一般
FPS = Frames Per Second \ 1 秒間に描くフレーム数を 60 FPS ( Frame Per Second )と設定した場合、1 秒間に 60 回フレームが更新されることになる。
識別子=identifier\プログラムでコントロールするものにつける名前、実体を区別するために差し示す記号。名前
SDK = Software Development Kit
px = pixel :ピクセル
pt = point :ポイント
Unicode =ユニコード/すべての文字を 16 ビット( 2 バイト)で表現し、1 つの文字コード体系で多国語処理を可能にしようとするもの。速い話、対応してくれないと日本語が表示できない。CF2.5 以降標準対応。
LMC = Left Mouse Click \左クリック
RMC = Right Mouse Click \右クリック
その他ツール
PS = Photoshop \フォトショップ:画像編集ソフト
Construct = コンストラクト\ MMF2 のライバル?…というより Construct は MMF2 の影響が非常に大きいソフトだった。イギリスの新鋭チーム「 SCIRRA 」が開発。現在フリーソフトでオープンソース、ユニコード未対応。だが MMF2 より一部優れてる部分があり海外では一定の支持層を集めている。現在開発中の Construct2 ( C2 )はユニコード化及び HTML5 出力に特化した対応、そのために下位互換性をきっぱり捨てた経緯がある。
Construct2( C2 ) = 発表されたばかりの C2 ベータ版に関しては、当時 Construct (クラシック)と比較した C2 アーリーベータは未実装の機能が多くずいぶん未熟で、C2 で開発はまた振り出しに戻った感があったけど、その後の開発は結構順調、2011 年までに基本機能の実装は( WebGL への対応も含め)結構進んだ。2012 年 1 月以降 C2 は正式に課金となったけど値段はそれほど高くない( MMF2 の個別エクスポーター並の値段設定)。C2 のコミュニティフォーラムは活動活発でドキュメントやプラグインも急速に充実してきているが、サンプルファイルなどの配布は特定の集約的リポジトリを持たず個人の DropBox などに依存しているので、一時的に集積された情報は消えやすい可能性がある。HTML5 自体ちゃんとまだ仕様が固まっていないのでフライング気味の傾向も。ブラウザは Google Chrome (クローム)や Safari などウェブキットベースや、最新の FireFox などと相性が良い。すでに C2 は日本語の表示もできるし Web フォントやスプライトフォントなどにも標準対応している。あとは開発者がブログで技術的見解や見識を定期的に発表してくれるので仕様も含めその進展は見てて面白い。HTML5 系のオーサリングツールとしてはかなり良く出来た面白いツール。
GameMaker = ゲームメーカー( GM )/海外でそこそこ人気があるツール。最新版では日本語の表示にも対応したらしい。
Pygame = Python 用 SDL を利用したマルチメディア関連の処理を簡単に扱えるラッパー。マルチプラットホーム対応のゲームも作れる。怪しいツチノコのページに情報が集約されているのでブログ筆者が MMF2 を買う前はよくツチノコを見に通った。サイト全体が基本的に緑色だが、何か有事の際にはホームページの色は変わることがある。
スクリプト言語
Lua=軽量かつ組み込み向き、実行速度速い、できること少ない、でも必要十分。
Python (パイソン)= 人気。恐ろしくパワフルだがやや太りすぎ(メタボ)、デブのくせに動きは俊敏。組み込みで採用実績も多く、ダイエットすればサイズも小さくできる。MMF2 は Python Object というエクステもあるので Python 2.7 を( MMF2 英語版で)利用できる。
Ruby = RPG ツクールシリーズのスクリプト環境に採用されている。組み込みでゲーム内に採用された実績はあまり目立ったものが無い。海外でも言語としての評価は高いが実行処理速度で他より劣るとも言われる。