解体した外付け HDD の中に入っていた現物


HDD を型番で調べてみた。Seagate ST5000DM000 5TB。生まれも育ちも葛飾柴又…中国製である。

参考:Seagate Barracuda ST5000DM000 5TB 3.5-Inch Internal Hard Drive, SATA, 5900 Rpm, 128 Mb Buffer

上記 URL で詳しくレビューされているが、このドライブは基本的に OEM で提供されているため、内蔵 HDD としては正規販売されていない。しかし実際にはアマゾンなんかで買えるけどこれがバルクであり、内部的にはメーカー補償無しで販売代理店保証のみだから一年保証なのだそうだ。

ちなみに外付けドライブとして買った場合は外付けドライブには正規二年保証が付いてくる。その時に内蔵されている HDD のシリアルとモデルナンバーだけで保証を受けようとしても、OEM 製品だからという理由で受け付けてくれないようになっている。外付けドライブとしてのシリアルとモデルナンバーが保証には必要となる点に注意。

参考:Seagate Warranty Validation
参考:Seagate Expansion 5TB Desktop External Hard Drive USB 3.0 (STEB5000100)

上記 URL の製品の中に入っているドライブが Seagate Barracuda ST5000DM000 5TB 3.5-Inch Internal Hard Drive, SATA, 5900 Rpm, 128 Mb Buffer である。

この HDD は中国製で、Seagate SMR という大容量化技術が利用されている。

参考:Seagate シングル磁気記録 (SMR) 

シングル磁気記録 (SMR) はいわゆる瓦方式と呼ばれるもの。この 5TB もそうなんだけど、前回買ってすぐぶっ壊れた 8TB も同じ記録方式を採用している。特徴としてはシーケンシャルには強いけどランダムアクセスには極めて弱い。

参考:“10TB時代”に向けた最新HDD技術「SMR」のポイントをSeagateに聞いてみた

8TB の場合プラッタは 6枚、今回の 5TB もプラッタは 4 枚。かなりプラッタ数は多くなってしまう。ドライブの回転数は 5980 RPM と低速。基本的に読み書きスペックは重視されず、バックアップとしての大容量で価格が安いことにこそ価値ある製品と言える。

ちょっと試しに動かしてみたが、ドライブは低速でもかなり熱を帯びてる。プラッタ枚数が多いという事もあり、故障する確率は普通に高そう。前回 8TB が即ぶっ壊れた理由はわからないが、耐久性という点で言うとかなり不安がある。熱対策としてファンなどを使った十分なエアフローが必要かもしれない。

ちなみに外付けを分解してみたが熱対策は熱伝導シールを貼ってあるだけだったので、これでホントに大事なデータを大量に預けていいものかかなり心配になる作りだった。慎重に扱ったほうが良さそう。NAS とか RAID はやばいと思う。


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