グラフィックス進捗 22

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忙しい…けれど神社の製作を進める…準備だけ先に。 その前に前回の感想戦を先に行う。

前回なんも考えずに作り始めた結果、最初に出来上がった建物は犬小屋もどきだった。

モデリング/初日

ベースはこれで、後日色々手を施してなんとかしたわけだが、神社の構造とかについてまったく無知であることに気が付く。そして資料を改めて読んだ。

犬小屋は妻入だった

最初に作った犬小屋、屋根形状と本殿正面の位置から「妻入」となっていることが分かった。

その後、犬小屋から屋根は外され、各種手を施す過程で「神明造( しんめいづくり ) 」へと変化。屋根の棟と本殿正面が平行になっているので「妻入」から「平入」へと変化し、正方形の土台。これら特徴を持つ「神明造」は神社の建築様式として最古の部類に当たるらしい。

お相撲でお馴染み両国国技館と土俵の上からぶら下がってるアレ( 吊り屋 ) 、アレも「神明造」だそうな。

参考( wikipedia )神明造

妻入から平入への変化

つまり最初「妻入」だったけれど途中から「平入」に変わった。そして最終形状は形式上「神明造」に近いけれど、古い建築様式だと床構造は高床式が多く、そうすると土台はもっと高く、高い土台に合わせるため正面階段はもっと長く、瓦を使わない屋根勾配は反りが逆で強度が増すよう厚く頑丈に……となるようだ。

結局なんちゃって「神明造」風の域は出ていない。

神社モデリング/神明造風

間違った知識のまままず作ってみて、その後改めて知識を仕入れると知識は頭に入りやすくなる。これを踏まえ二つ目以降の製作はもっと良いものがもっと速く作れるように成る・・・はず。

妻入とか平入とかについて

日本の神社建築は仏教伝来以降、仏教建築が途中から取り入れられた。現在一般的な神社はほとんどの屋根が「切妻造り」。つまり屋根は二面、そして正面が屋根の棟に対して平行か直角かで「平入」か「妻入」に分類される。

  1. 棟に対して平行な場合・・・「平入」
  2. 棟に対して直角な場合・・・「妻入」
  3. 「切妻造り」は神社建築では割とポピュラー

屋根の形状と格式について

古代から建築物の屋根には格式があって最上級は「入母屋造り」、次が「切妻造り」、一番低が「寄棟造り」とされていたそうです。

粗末な建物だったら「寄棟造り」をチョイスして、豪華な建物なら「入母屋造り」、「切妻造り」は一般的。しかし寄棟作りは神社だとほとんど見当たらないようだ。実際には無かったのではなく、建築物として大した作りではないから大事にされなかったため後世に残らなかっただけなのかもしれない。

つまり神社造りで迷ったら「切妻造り」をチョイスしておけば無難。

切妻造りからのバリエーション

切妻造りで平入だと「神明造」「流造」「両流造」が選択できる。

「両流造」は国宝級か重要文化財クラス合わせて数点しか類例が無い。「両流造」は「流造」の亜種だが当時建築コストがかかるんかな?本当に一般的ではなくめったお目にかかれない。

「流造」は、重要文化財クラスが全国津々浦々、作例が多数見られるため神社としてはポピュラーな建築様式。

次回の神社製作は?

次は「流造」で作ってみることにした。「流造」は屋根の前のほうが長くなっていて、本殿正面を庇( ひさし ) で覆うような形状。

切妻+平入+正面屋根を伸ばして庇とする、これら特徴を併せ持てば「流造」となる。「神明造」で最初作って、正面側の屋根をビヨ〜ンっと前に伸ばせば「流造」になる、と覚えても良い。

しかし忙しいため

ここから二ヶ月程あまり進展が見込めません。7月〜8月は例年忙しくて、ゲームの製作とかその手の創作は作業が全然進まない前提となっています。

この時期 prester は製作のために確保できる時間が限られているため、ロゴとかレタリングといった短時間で完成させられる作業の類を優先的に進めていきます。




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