0_0_65B/グラフィックス進捗 4

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品川に水族館ネタを取られ、池袋がネタ不足で困った。

池袋にはサンシャイン水族館があるけど、品川で水族館ネタは使うのでもう使えない。

代わりにカラーギャングネタを検討したが、カラーギャング自体が 10 年以上前のネタだから古いし、あんまり面白くなさそう。中華街も描くのがメンドクセー。もっとほのぼのした神社ネタないかなとネタを探す。

駄菓子屋

豊島区南池袋・雑司が谷の鬼子母神境内「上川口屋( かみかわぐちや ) 」が気に入った。

スタジオジブリのアニメ作品「おもひでぽろぽろ」にも登場。鬼子母神境内にある江戸時代から続く老舗にして日本最古の駄菓子屋、創業 1781 年。

なぜ江戸時代中期に駄菓子なのだろうと不思議だったが、江戸時代中期頃創業した当時は飴屋で、昭和 30 年代から現代の駄菓子屋へジョブチェンジ。なるほど。

しかし境内って商売用に土地の一部を専有または借地とすることができるのかがそもそも不思議だったのだが、東京都庁が地主らしく、毎年の借地料は都庁に払っているようだ。そして鬼子母神の正式な配置図に上川口屋が存在しないことになっているので、慣習として特別許可なのか、まともに地代払ったらとんでもない価格になるだろう。時代的に今の場所は戦後のどさくさって感ある。

江戸時代の頃の飴って?

浅草寺境内で「千歳飴( 元はせんねん/せんざい飴と言われた ) 」が売られるようになったのが元禄・宝永の頃( 1688~1711 ) ということなので、飴屋としての上川口屋の創業はもっと後のことだ。

もともと大阪・京都で親しまれていた飴の文化を後に江戸へ持ち込んだらしい。そして江戸中期からは飴の種類が増えたので、上川口屋の飴がどんなものだったのかは資料をもっと探さないと分からない。ざっくりしたその当時の情報はともかく、詳細は図書館行かなければムリやな。

土平飴、唐人飴、あまいだ飴、櫻飴、肉桂飴、だるま飴、おまんが( お万が ) 飴、子安飴、とにかく飴の種類は江戸に渡ってから一気に増えた。上川口屋の創業も飴文化が栄えた頃からのものだから、当時おそらく商売敵がすでにたくさん居たのだろう。広辞苑によると「栗・梅干・翁(おきな)・お多福・お万が・固(かた)・榧(かや)・求肥(ぎゅうひ)・金太郎・下り・笹・晒し・汁・白(しろ)・千年・太白(たいはく)・痰切(たんきり)・千歳・朝鮮・唐人(とうじん)・土平(どへい)・打切(ぶっきり)・べっ甲・豆・水・よかよか・綿」これら 27 種類が載っているそうだ。

上川口屋がどれを扱っていたかなんてわからんので、創作としては扱いやすいものを適当にピックする。そもそも今は単なる駄菓子屋( 小売販売 ) なので、自分で飴の製造は行なっていない。

要するに上川口屋は駄菓子屋として最古と言っても、江戸時代・飴屋だった時期も含めて良いのなら日本一古い駄菓子屋ってことらしい。単なる「菓子屋」だったら、京都辺りに行けばもっと古い創業があるはずってことで納得した。

しかし池袋は駄菓子屋をテーマにすることが無事決定。

あとは新宿と新大久保か………




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