Francois’ blog

ClickTeamには「Founding Developer」としてYvesとFrancoisが在籍しているのですがどちらもフランス人、しかしFrancoisは英語でのコミュニケーションがかなり堪能な方で、その彼が昨日からフォーラム内で唐突にブログを始めました。フォーラムに登録してないユーザーでもブログ記事は読むことができます。

Francois’ blog – Blogs – Clickteam Community.

記念すべき開発者の初回ブログ記事なのでざっと内容を日本語でまとめて紹介してみます。

冒頭は2012年3月にサンフランシスコで開催されていたGDC(Games Developer Conference)の思い出話から。ClickTeamはゲーム製作用のミドルウェアという位置づけでMMF2を引っさげてGDCに参加しました。2012年のGDC参加をFrancoisは大変楽しんだようで、このイベントのおかげで充実した体験を得たと感想を述べています。

GDC会場では来場したさまざまな人達とコミュニケーションを取れたようですが、基本的にCTフォーラムでよく名前を見かける人物やそれ以外の人たちも含めてだいたい共通しているのが「K&P」という製品が縁を作っているということ。

「K&P(クリックアンドプレイ)」というのはクリックチームのデビュー作となった製品で、これを世に送り出した当時(ウィンドウズ3.1時代?)、もう一人の開発者であるYvesも含めFrancois自身もこの「K&P」というものが世間ではどれほど評価されるかについてあんまり深く考えていなかったようです。とりあえずWindows3.1が登場して以来、当初提供されていた退屈なゲーム環境に一石を投じるつもりで「K&P」を出したら、想定した以上の「K&P Love!」がいろんな人々を巻き込んで、やがてそこから派生したいろんなものを作り出し育てる土壌となったのが「K&P」という製品の特徴だったようです。こうしてクリックチームにとって重要な製品となった「K&P」でしたが、むしろ当時のユーザー達に「K&P」はたいへん強い支持を得て受け入れられたことが伺い知れます。(※筆者は残念ながら「K&P」の体験はありません

・・・とこんな感じで、古い話とごく最近の活動日誌が入り混じった記事です。興味深い古い話もおもしろいですが、GDCで見た「SONY PS Vita ConsoleのSDK」についての言及もされています。Francois的にはSDKがC Sharpで提供されているため、これまでCTが行っていたXNA runtime開発の経験が活かせるからこれがどうもオイシイようです。クリックチームから出される家庭用ゲーム機へのエクスポーターは、今年発売される「XNA Runtime」が初めての試みになりますが、XNAの後は家庭用ゲーム機向けのエクスポーターとして「PS Vita exporter(仮)」の開発は有力な選択肢となりそうな予感。今後はPC用だとHTML5対応も具体的な話が出そうであるし、エクスポーターの開発でギネスブックでも狙ってるんでしょうか…。この旺盛な開発意欲には脱帽、です。