XLua の基礎 3


◆スクリプトの組み込み( Embedded Script )

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Embedded Script

一番メンテナンス性が良いのはスクリプトを外部ファイル化しておくことなんですが、XLua はスクリプトを実行ファイルに埋め込んで使うこともできます。見られたくないコードや勝手に変更されたくないスクリプトなどを実行ファイル内部に格納することで改変されにくくします。

「 Embedded 」には二つの方法があります

ひとつは「 XLua Setup 」でスクリプトを保管する方法。これにはちょっとしたスクリプトエディター機能も付いているのですが、残念ながら日本語は文字化けしてしまいます。一応 XLua Setup で文字化けしても「文字列オブジェクト」などを利用して文字列の出力をする際には影響を受けません・・・が気分的に良くないのは認めます。また内包したスクリプトは「 Run At Start 」というチェックオプションがあるので、このオプションによって MMF2 アプリ起動時には自動でスクリプトの読み込みをさせたり、あるいはオプションをオフにすることでイベントエディターからイベントを駆使して開発者が任意のタイミングで呼び出しを指定することもできます。

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日本語が化ける

もう一つの方法は「文字列オブジェクト」を利用します。文字列オブジェクトにスクリプトを渡せばこれを XLua に実行させることができます。この方法だと見た目文字化けもしません。実行する場合イベントエディタから「 Run String 」で実行できます。このやり方だと動的にスクリプトを変更もできるので「 XLua Setup 」を使うより都合が良い場合があります。

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一般的には上記二つの方法で組み込むのですが、MMF2 の「データエレメンツ」と「バイナリの抽出」機能を組み合わせればコンパイル済みの Lua Script でも実行ファイル内に格納してスクリプトファイルとして実行できると思います。


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