サンバイオ(4592)に関するメモ


マザーズに上場しているサンバイオに関するメモ

なんの会社?

再生細胞薬の開発・製造・販売を手掛ける新興の薬品会社。日本のマザーズ市場に上場している。

マザーズは新興企業向けの株式市場なので、ここで扱われている銘柄は基本的にハイリスクハイリターン志向。日本の個人投資家が好むジャンルとして「バイオ関連銘柄」があって、その中でもサンバイオは去年から今年にかけて急激に株価を伸ばし続け、マザーズの注目株として投資家の間で人気があったようです。

株に群がる変な提灯もすでに色々付いていたらしく、最近までウルフ村田(村田美夏)という人がツイッターで

明確に波動を感じる銘柄。※明確に、というのがポイント

と買い煽っていた様子がネットに記録されている。

Hadou
波動を感じる?

では彼女が感じていたらしい波動について、調べてみることにしました。

波動とは?

波動とか意味不明なので、まず会社について。

サンバイオは2001年にアメリカで創業、2015年4月8日・日本のマザースで上場、代表取締役社長・森敬太(敬称略)は東京大学農学部農芸化学科卒、会社は慶應義塾大学医学部の岡野栄之教授が創業科学者(Founding Scientist)として参加、岡野氏は現在も科学顧問を務めながら認知症に関する共同研究を同社と進めている。サンバイオがアメリカで創業して日本の新興で上場したのには経緯があり、2014年11月から世界に先駆けて日本で施行された再生医療等製品を対象とした新制度「条件付き早期承認制度」を活用するため。

同社は2018年11月以降から株価が一気に上昇したのだが、きっかけとなったのは開発中の細胞治療薬「SB623」に関するリリース。日米の国際共同治験2相で主要評価項目を達成したという報告が発表され、治験2相のクリアは新薬の実用化に大きく前進したということで2019年には早期承認を目指すという内容だった。

体細胞由来の製品

サンバイオが扱う開発中の再生医療薬は日本では知名度的にメジャーなiPS細胞ではなく体細胞由来の製品。

株価の盛り上がりを見る限りiPSか体細胞由来かは投資家にとってどうでもいいらしく、新薬の対象が非常に大きな展開を期待されている点とか、ここまで会社概要を見ても日本人好みの要素が多く含まれている会社だから、とか。つまり買い煽るには絶好の銘柄だったみたい。

個人的にはマザーズで創業者利益を得て上場ゴール狙いとか、慶応でよくある勘違い女子高生起業家牛丼#metooスターマンにまつわるような致命的胡散臭さが無いし、その取り組みから企業への好感も高い。マザーズのバイオ銘柄って基本的に胡散臭いけれど、サンバイオに関しては調べると結構夢や希望があって「新興」って感じがして好き。

では株価は?

2019年01月31日の株価を見てみましょう。

stop

ストップ安(二日目)

日足(半年分の値動き)

波動(Vibration)とは

オカルトのことです。

株価は現在連続ストップ安二日目で、おそらく今週は寄り付きがありません。総発行済株式の50%程度は市場でまだ売ることができない創業者とか企業の持ち合い分だろうから、残り50%程度が浮動株として売買の対象になっていると思われる。

発行済株式数 49,722,868株の半分として24,861,434株。桁多すぎですが約2,486万株程度は浮動株があって、今日の市場で見た一時の売り総数は11,420,100株=約1,142万株。発行済株式で見ると全体の21%程度が売りに傾いている。

今日の比例配分=ストップ安の際に最後まで成立しなかった買い注文の中から抽選で選んで売買する仕組み、で付いた7,210円の株価値を根拠とした円換算だと82,338,200,000円=823億円分の売りが殺到中。

株価が上昇を始める前段階である2018年11月2日の一株価4,385円を参考にした場合だと 50,076,700,000円=500億円。2018年度の年初来株価安値が2018年6月28日に付いた2,421円だと276億円。もしも来週、アナリストの評価値でもある1,500円で寄り付いた場合、17,130,000,000円=171億円。

この位の金額が集まらないと今殺到している売りを消化できないという計算になります。サンバイオはいまストップ安で、現在の株価水準だと日本の製薬会社の株価でみた時価総額ランキングでは上位20社に入り、ざっくり4300億という評価。森下仁丹が時価総額で88億だから、森下仁丹をまるごと買い取る勢いで資金をつぎ込めば?あかん、足りないは……。

有力な創薬ベンチャーの株価としては期待コミだとしてもちょっと規格外の株価。

この水準だとテクニカルとかが一切通用せず、唯一言えるのは日本市場では三連続ストップ安後の翌営業日から値幅制限が拡大されるため、これで寄り付く可能性がだいぶ高くなってくるということのみ。だから基本的に今週は無理、来週以降に値がつく可能性があるねという予想が多くなります。

アメリカ市場にはストップ安が無いので瞬間的なインパクトは大きくなるけれど、市場における決着は比較的短期間で付く。日本の市場は値幅が大きくなった時には「おい時間かけて冷静になれよ!」と呼びかけながらじわじわ殺しに来る。解決が遅い。

CB(サーキットブレーカー)の発動

なんで今頃筆者はサンバイオ調べているかというと、ちょうど29日の後場終了+延長15分のタイミングでマザーズ先物が異常な値動きをしたため。

翌30日にはマザーズ先物市場でサーキットブレーカーが発動、終日の値動きとしては一日でマイナス10%近い下げ幅を記録。筆者はこれに巻き込まれています。

マザーズ先物は日経先物よりも圧倒的に板が薄く、29日の時点で最初は誤発注の可能性を考えた。しかし値が全然戻らずそのまま確定されてしまった場合、延長時間内に出たIRが原因で大きく下へ動いた可能性が高くなり、なにか致命的な悪材料が確定されたため現物に対するヘッジの売りだったと分かる。この場合は翌日の営業日にも値が戻らずもっと低い水準で寄り付く。

この時のヘッジ売り原因を探していたらサンバイオが出てきたため、調べたらこの銘柄一つで新興市場では約10%近い影響力、ストップ安の場合マザーズ先物を30pt押し下げる下げ圧力になるらしい。

サンバイオはマザーズ市場限定だが日経株価におけるユニクロとかデカイ存在感の銘柄に育っていたのだった。ちょっと説明が付かないくらいの熱狂だけど、仮想通貨バルブが弾けて余った個人の金がマザーズという「夢」に集まった結果だったのかもしれない。

思えば個人投資家という人種は仮想通貨も結構好きで、でもさすがに仮想通貨もうダメ筋っていうのが見えてきただろうから、すぐ次のターゲットを探していたらサンバイオという素晴らしい夢を見つけたのかもしれない。

その結果が「波動」ですか?ストップ安の間、ウンコが出なくなる呪いをお前にかけておいた。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です