どうなる?Construct 3 (C3)と年課金制度 2


Scirra が C3(Construct3)の販売時期を発表しました。


Construct シリーズでお馴染み Scirra の C2 は HTML5 専用のゲームコンストラクションツールとして大きな成功を納めました。その Scirra が新バージョンである C3 の発売時期をいよいよ発表、…ところがこの喜ばしいニュースに対して歓迎ムードばかりではなく新しいソフトウェアの販売体系が原因でフォーラムでは物議を醸しています。

そもそも Scirra とは

Scirra は ConstructConstruct Classic = CC)という PC 専用のゲーム開発ツールをフリーで発表して以来、インディーゲーム開発界隈からの強い支持と人気を得た後に小さなソフトウェア開発の会社としてイギリスで起業したベンチャーです。

CC 自体は ClickTeam の MMF2 と非常によく似たツール …… MMF2 のパクリでしたが、MMF2 には無い機能やツールとしての利便性追求がユーザから好評でした。当時この人気をフル活用しながら HTML5 専用の開発ツールとして C2 開発と起業を両立し、この C2 もスマッシュヒット、数年後にはパクリ元である MMF2/CF25 を凌駕する知名度とユーザ数を獲得しました。

2011 年当時 Scirra は資金を集めながら C2 を開発していたため、開発初期はすっごく安い値段で売りだしていました。なにしろ開発実績がフリーソフトである CC しか無い状態というのは企業としての信用なんか無いに等しく、HTML5 自体まだ仕様もあいまいだったのにそこへステータス全振りした開発ツールというもの自体が「えホントかよ」って感じで、筆者もその当時金は出したけど本当に完成するかどうかは半信半疑でした。だから Scirra に入金する時、イギリスのブックメーカーで遊んだ残金を投入した覚えがあります。

そして時は流れ………

対応プラットフォームはどんどん増加

scirra_construct2_support_apps

この対応の幅に加えてグラフィックスは WebGL に対応、GLSL ES でシェーダを書くことができ、機能拡張は JavaScript を利用できるという利便性も備えていたため、ユーザベースの拡張機能は雨後の筍の如くガンガン ズンズン グイグイ 増加。

そして JS を使うデザイナー畑の開発者が多かったのかアセットも充実、インディーゲーム開発のツールとしては Unity3D、(越えられない壁)、GM:S、の次に C2 が並ぶくらいには利用されるようになったみたい。

この辺は前、なんか資料を見たのだけどリンクを忘れてしまった。また日本と海外では利用されているツールのシェア率も全く異なり、ここでは海外のユーザ事情を述べています。

ちなみに Scirra へ登録されたアセットの数は 2017 年 2 月 6 日現在、59031 となっています。

store_asset_scirra_number

C3 の現状

C3 に関する情報は Scirra Blog などで知ることができます。

参考:Construct 3 Official Information Thread

まず初期の頃流れていた 3D 対応とかの噂は随分前から否定されて、 C3 になってもやはり 2D メインの開発ツールです。

エディタの対応 OS は Windows/Mac/Ubuntu/Google Chrome OS など、OS に依存しない。

というのはブラウザで動作するツールとなったため、オフライン動作もするのですが、基本的にはオンラインでログインして使う開発ツールという指向性になりました。この設計上 Google Chrome への依存は大きいことが分かります。

そしてモバイルでは iOS を仕様上の問題で置き去りにせざるを得ないと結論されています。この決定はかなり悩んだようですが、HTML5 は Apple 抜きでも今後進歩するけれど、 Apple が対応するまで待ってられないということのようです。

Okay、じゃ気になるお値段は?

引用ここから
A Construct 3 Personal subscription will be $99/year. This covers all export platforms.
引用ここまで

引用ここから
A Construct 3 Personal subscription will be $99/year. This covers all export platforms.
引用ここまで

???

大事な事なので二回コピペしましたが、どうやら間違いではない。

年課金 99 ドル。年間約一万円で全てのエクスポート機能を含めた全機能が使える!ということ。

?????

正気か?百年使ったら100万円じゃねーか!

というわけでフォーラムはここからゴングが鳴ったようです。ファイ!

ちなみに C2 の現ユーザは初年度 50 % 引きで利用ができるので、百年使っても 99 万 5000 円とたいへんお得になっております。

続く?



2 thoughts on “どうなる?Construct 3 (C3)と年課金制度

Comments are closed.