GM:S2 の コンソール出力/ Xbox One と UWP


GM:S2 のコンソール出力は PlayStation4 と Xbox One に対応。


そこでユーザからの質問の中にあった 「 UWP APPS 」 との違いについて。

「 UWP とは?」そもさん!

せっぱ!「ユニバーサル Windows プラットフォーム」のこと。

ただし特にこの場面では Windows 10 用の UWP アプリを指す。というのは Windows 10 用の UWP APP はデバイスを限定しないとされており、つまり Win 10 UWP APP の仕様で作られたアプリは Microsoft 製のあらゆる現行製品、つまりスマートフォンやタブレット、そしてコンソールゲーム機である Xbox One など複数デバイスで動作可能。

GM:S2 のコンソール出力は Xbox One 対応が含まれるが、UWP 出力があれば Xbox で動作可能ならば、わざわざコンソール用とエディションを分けて販売する意味があるのかって話になる。

Xbox の UWP 対応は機能的制限付き

UWP は確かに Xbox で動くが、リソースへのアクセスが制限されており使えるリソースがまだかなり少ない。

YoYoGames スタッフの rwkay によると「 2 cpus, a few gpu cores and 512mb of ram 」が Xbox One の UWP モードで使えるリソースであり、将来的に改善されるようだが現在はこの仕様があるため UWP 出力で動くけどハードウェアの性能はフル活用できていない、これが UWP の現状らしい。やはりそうそううまい話はないようだな、マイクロソフトだしな!(失礼

対する GM:S のコンソール出力機能ではリソースのアクセスに制限が無く、性能をフルに活かすことができるため、単なる UWP APP とは一線を画するのだ。

参考(YoYoGames Forum):GameMaker Studio 2 Is Here

参考(Windows Dev Center):Xbox One 上の UWP アプリとゲームのシステム リソース

ちな、Windows Dev Center の説明だと制限についてもう少し詳しく書いてあるが

  • The maximum memory available to an app running in the foreground is 1 GB.
    • The maximum memory available to an app running in the background is 128 MB.
  • Share of 2-4 CPU cores depending on the number of apps and games running on the system.
  • Share of 45% of the GPU depending on the number of apps and games running on the system.
  • UWP on Xbox One supports DirectX 11 Feature Level 10. DirectX 12 is not supported at this time.

DirectX12 対応も UWP はしてない。

結局 UWP は Xbox で動くけれど、機能制限されることはあらかじめ了解したまえということのようだ。ゲーム開発でコンソールのフル機能・性能を利用したい場合 UWP では無理ってこと。


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