HumbleBundle にて、恒例のチャリティーセール実施中


今回の目玉は GameMaker:Studio 1.4(以下GM:S) のお買い得セット


Humble GameMaker Bundle

選べるバンドルプラン、最安 1 ドルから!スタート!!

Humble なので購入できる最低価格が 1 ドルからというのも魅力的、しかしやはりオススメは 15 ドル以上出してモジュールセットをつけちゃうプラン。GM:S 1.4 Pro 版 + HTML5 + Android + iOS + Windws UWP など外部出力モジュールをセットで購入可能。

今回もソースコードを閲覧可能なゲームが多数バンドルされ、更に更に?………

現在 GM:S 1.4 pro 版を購入したユーザには Mac + Linux のエクスポートモジュールが YoYoGames から無償で提供される「おまけ」付き。今回のセールではコンソール出力を除くほぼ全ての外部出力モジュールが手に入ってしまうという、Wow! これはたいへんすごいね!?なエクストリーム・セットだ!

ちなみに前回の HumbleBundle チャリティでは GM:S Pro 本体 + Android 出力 + ゲームや有償アセット( YoYoRPG )でした。今回と前回比べると、外部出力モジュールは徹底した品揃えとなっています。

セールは開始されたばかりですがすでに購入者が多数殺到、YoYoGames の認証サーバは接続が難しい状態になっている時があります。

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前回もアクセスが集中して購入後一週間は認証トラブルが相次いでいたから、希望者はある程度覚悟して、購入してすぐではなくセール終了後一週間程度を目処に製品アクティベートをのんびりと試みたほうが手続きはスムーズかもしれません。

ところで GM:S ってどんなソフト?

Clickteam Fusion シリーズと同じく、ゲーム製作の初心者向き統合開発ソフトです。

ただし「ハイブリッド型」と呼ばれるコンセプトなので、言語を使ったゲーム開発も可能だけど、アイコンからのアクセスでもイベントを作成可能というソフト。

GM:S は最終的には言語を使った開発へシフトしたいという指向性を持った開発者が使うべきソフトであり、言語を一切覚える気が無い人は使うべきではない(明らかに向いてないから)と筆者は考えてます。

それでも 15 ドルだったら買って絶対損しない製品。筆者もすでに二つ本体ライセンスを持ってますが、iOS モジュール欲しいのでこのセールを利用しようかと計画中。

CT 製品と比べてココが違う

CT の Fusion シリーズはプログラム知識が無くてもゲーム開発が可能!という明快なコンセプトに沿って長く鍛えあげてきた「イベントエディタ」という素晴らしい高機能エディタが売りです。

Clicteam Fusion のイベントエディタに相当する機能は GM:S には無く、アイコンからイベントを作成する機能に関しては CT 製品の足元にも及ばない、中途半端なものです。

初心者をターゲットにしているという点でジャンル的には競合するけれど、開発の方向性がまったく違う。CT はあくまでもイベントエディタに拘るが、YoYoGames はスクリプト言語を使った開発手法へ注力しています。

現在 GM:S の本領は GameMakerLanguage(GML) にあり、このスクリプト言語は時代と共に高機能・多機能化した GM:S のパフォーマンスを存分に引き出すため必須の存在となっています。言語知識、あるいは言語への学習意欲を全く持たない人が GM:S を選ぶと、途中で挫折しやすいはず。特に Pro 版は GML からアクセスしなければ使えない機能も多数あります。

スプライト機能は標準で Spine に対応しており、外部出力機能でも 2D ボーンアニメーションを利用できます。

Draw と呼ばれる描画機能も強化され、GPU メモリにテクスチャを作成しそれをリソースとして活用可能。

音声やサウンドは ogg を中心に mp3/wav へ対応、MIDI への対応は廃止。

ファイルアクセス機能は主にモバイル仕様へ沿った形で全てサンドボックスが適用されます。

GM はともかく Studio ってなんや?

GM:Studio となる以前の GameMaker シリーズの方が長く有名だったので、Studio はシランという人いるかもですネ。GM:S と GM は基本的に別物。

GM シリーズは Windows PC 用のゲーム開発ソフトで、Studio シリーズからは Windows PC 用出力は標準機能だけど、製品仕様や技術的仕様などの多くは外部出力機能が利用されることを前提としたものとなりました。あるいは特定の OS に依存した機能はなるべく排除され、Windows でも Mac でもモバイルでも共通して動かせる仕組みを模索しながらバージョンアップを重ねてきた製品が GameMaker:Studio です。

例えば GM:S で利用される標準のシェーダも Windows 用の HLSL から、オープンソースのグラフィックス API である GLSL ES(GLSL のサブセット)を標準として推すようになりました。

GPU へのアクセス機能が強化され、MRT(マルチレンダリングターゲット) など Draw 系が大幅に機能強化、3D への対応も標準化が徐々に視野へと入って来ました(1.4 ではムリだが)。

外部出力機能の安定性とか互換性は?どうよ??

筆者は GM:S 1.4 しか知りませんが、外部出力機能は安定性・互換性ともに高いレベルであると評価しています。

バグが多いという意見も散見されますが、外部出力する際に言語仕様の違いを正しく理解していないユーザの誤解が含まれている可能性もあります。そういう場合はテクニカルサポートで聞いても「仕様です」と返って来るが、実際にそれは言語仕様の差なので GM:S とは関係なかったりします。

ただし文字や文字列処理には弱い部分があり、エスケープに変な独自仕様があったり、最近まで見つかっていなかった重大なバグがあったりと、文字列処理についてはあまり信用しない方がいいかも……です。

筆者は CT の製品を比較的長く使ってエクスポータもいくつか試しましたが、標準機能だけを使っていても少し複雑になるとエクスポータで動かなくなってしまう。そんな CT のエクスポータと比較したらとんでもなく安定しているのが GM:S の外部出力モジュールです。しかも値段は今回のように特別なセールを利用してクソ安く買えます。

お買い得?でも無名だしなぁ…

GM は元々海外では知名度・人気・シェア共に高かったソフトです。

しかし Unity3D の登場以降人気も下火となり、今年新装開店されたコミュニティフォーラムも登録メンバーは九月時点で 5000 人以下に留まる程度と以前の勢いは無くなりました。しかし次期バージョンである GM:S 2.0 で巻き返しを図る時期でもあり、HumbleBundle のセールでは去年に続き今年も大胆なセールを展開することでコストパフォーマンスに優れた GM:S 1.4 をテコに普及を広め、ユーザをより多く獲得することにも積極的なようです。

開発環境としてはユニコード対応が遅れていたため、これまで日本(あるいはアジア全域)で普及する余地が無かったソフトウェアだったかもしれません。ただし日本には昔から独自のネットワークがあったらしく、古いバージョンの説明書には邦訳版も存在するなどユーザは途切れず存在していたようです。

参考(YoYoGames Forum):The Humble GameMaker Bundle!


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