Ubuntu のカーネルアップデート後、VMware tools で共有フォルダが見えないトラブル


解決するまでに少し時間がかかったのでメモ。

まず結論

パッチ版の VMware Tools を利用してください。これで動作は改善します。

https://github.com/rasa/vmware-tools-patches 

ダウンロードから使い方まで全部上記リンクにまとめてくれてあります。

経緯等・詳細まとめ

まずこれまでもカーネルのアップデート以降にこの問題は必ず発生していた。が、アンインストールと再インストールするだけで回復するのであまり大問題ではなかった。しかしこれで直らない場合があるととたんにめんどうなことになる。

VMware tools の動作自体を確認する場合、ubuntu なら
ps -ef | grep vmtoolsd
service vmware-tools status
これらコマンドを打てば状態が分かる。筆者の場合 service は running と出たので起動自体はちゃんとしていることを確認。

VMware Tools のインストールは正常に終了しているように見えたが、実際には共有フォルダのマウントに失敗している。共有フォルダ機能以外はちゃんと機能している(クリップボードの共有など)。共有フォルダに関するモジュールは vmhgfs なので

lsmod | grep vmhgfs

とコマンドを打ってカーネルモジュールリストを表示しても vmhgfs が表示されなければビンゴ。ここがおかしいと分かる。

原因不明だが昔から VMware Tools はトラブルが多かったため、カーネルのアップデート後に動作トラブル等起こした場合には VMware Tools のアンインストールと再インストールを行うことで直る場合が多かった。

しかし今回はこれで直らない。VMware Tools の近況を調査してみることに。

ビルドに失敗してるらしい

結構めんどうなバグに進展しているらしく、従来の簡単な処方では解決しない。ビルドで失敗してるため、いくら再インストールしてコンフィグをデフォルトにしても治らないわけだ。

症状としては設定した共有フォルダがマウントされない。/mnt/hgfs にマウントされているはずのディレクトリの存在が確認できなければこれは vmhgfs が有効になっていないのが原因。そしてビルドに失敗してるのもこの辺り。

試しに
$mount -t vmhgfs .host:/ /mnt/hgfs
とコマンドを打って自力でマウントしようとしても「デバイスが見つからない」ためエラー。

vmware-config-tools.pl で再構築しても動作改善しない。>ビルドに失敗してるから。

そこで

https://github.com/rasa/vmware-tools-patches 

ここのパッチ版を適用した。必要ファイルのダウンロードからパッチ適用まで手順も含めすべてまとめてくれてある。神よ、あなたはそこにいらしたのですか。

パッチ適用後に Tools を再インストールしたら /mnt/hgfs に共有フォルダの存在を確認。

これで治った。


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