CC2013での発表 vol.2(about F3)


前回は CC2013 で発表された新製品「 MMF2.5( CF2.5 )」について詳細をまとめました。今回は「 F3(Fusion 3)」について書いていきます。

「 F3 」についてはまだ未知の部分が多く、CC2013 で公開された断片的な情報以外にあまり確定的なことは記事として書けません。記事を書くに当たって開発者に質問のため PM も送ってみたのですが、すぐ返信は来たけど残念ながら無回答、理由は「まーだだよー」とのこと。焦らしプレイ続行中のようで、ただし Francois やその他スタッフの発言から、かなり面白いものが出来てきているようです。

参考;Live Tweets:Game Dev Convention
参考:About MMF 2.5 🙂

Fusion 3 とは

まず「 F3 」は MMF2.x 系と互換性を持たない、またコンセプトや仕様など全てを刷新し全てが新しい MMF2 とはまったく異なるソフトになるようです。

このためエクステンションにも互換性がなく、SDK なども刷新されてエクステンションをより簡単に作る仕組みなどが用意されています。いわゆる「 GameMaker 」で使われているような独自仕様言語(GML)がエクステンション開発用の言語として採用されるのかもしれません(※1)。

*1:CT が「 MMF Syntax 」という言葉を使っていたことから導出された筆者の推測。

現在のエクステンション開発には C や C++ の知識が必須になるためこの時点でそれなりに難易度が高いものになりがちでした。また異なるエクスポーター間でエクステンションの対応がまちまちだった問題は MMF2.x 系では解決できないため、その問題をすべて解決するのが F3 から。異なる Runtime 間で共通化して使えるエクステンションの開発が容易に、そしてそれがエクステンションのデフォルトになります。

F3 は完全なクロスプラットフォームアプリケーションであり、対応 OS は Windows・Mac・Linux など既存のプラットフォームをほぼ全てサポートします。また出力可能なバイナリは C++ で Mac 、Windows 、そして iOS 、Flash( swf )、Android( OUYA )、HTML5 など。なお Java は MMF2 までのサポートで CF2.5 以降はサポートされなくなりました。

長年活躍してきた「 MMF virtual machine (いわゆる Standard)」は CF2.5 で終了し F3 には搭載されません。その代わりこれまで Mathias が開発してきた「 Anaconda 」と「 Chowdren 」の技術を使った別のビルド方法が採用される予定です。大幅なスピードアップが望める方法であり、CC2013 では実際に技術デモとして「 Chowdren 」を用いた速度比較が披露されていました。高速ループ処理などがホントに別次元の速さになります。

気になる 3D への対応、残念ながら CT は対応をまったく予定していません。しかしサードパーティのエクステンションが作られればそれは利用可能になるだろうとのことでした。ゲーム会社などで採用が相次ぐ「 Unity 」のような製品ではなく、企業ではプロトタイプ作成用として使える 2D 用のミドルウェアとしての利用に留まるだろうとCT は見解を述べています。F3 の購入ターゲットは学生、個人開発者、教育分野に及びます。

発売されるエディションは 3つ、「フリー」「スタンダード」「デベロッパー」。

英語版ではゲームポータルサイトを運営する「 Newgrounds 」と提携した「 MMF2 のフリー版(いわゆる Newgrounds バージョンという Flash 出力専用の MMF2 )」があるのですが、CF2.5 以降は Steam との連携および Steam 上での活躍を増やしていく計画があります。すでに GreenLit は承認済みで、今後 CF2.5 および MMF2 ユーザ向けには希望者全てに行き届く Steam Key を用意していきます。また Steamworks SDK に対応したエクステンション「 Steam Extensions 」が公開され、CF2.5 の開発者が Steam 上でインディーアプリを発売することが容易になります。これら取り組みは F3 でも継承されます。

クリックチーム自体も「 ClickStore 」というポータルの運営を開始します。ここでは Steam同様各種アプリやチュートリアルの販売をシステム面でサポートします。そして単に販売だけでなく公開されたフリーのエクステンションを登録し管理する機能なども提供される予定です。ちなみに「 ClickStore 」を利用して販売する場合の利益配分は 30% がクリックチームの取り分、残り 70% が開発者の取り分と定められています。

その他 CF2.5 同様マルチプレイヤー対応ゲームを作りやすくしたり、Lacewing を利用したゲームサーバの利用なども可能なようです。

F3 は現在絶賛開発中。その他の仕様や詳細な情報については現時点ではまだ非公開。正式な公開や発売時期についての言及も今回ありませんでした。

まだ CC2013 動画は来てないようです。これもいずれ来るとのこと

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