BrashMonkey の Spriter は 2012 年に Kickstater のキャンペーンで一般からのファンドを募って立ち上げられたプロジェクトの成果物です。
参考:http://brashmonkey.com/acknowledgements.htm 参考(本家フォーラム):Beta: Spriter Object Extension.
Spriter 自体は Windows、Mac、Linux に対応しており、CF25 用のエクステンション:ベータ版は現在 Windows にのみ対応、エクステはいずれ Android にも対応したい意向があるようです。
Spriter とは?
主にキャラクターの動作を付けるのが得意な 2D アニメーション作成ソフト。エフェクトなんかも作れます。生産性が高く移植性も高い仕組みで、この分野では Spriter はどちらかというと後発になります。
参考:Spriter - 2D sprite animation character creation software..
インターフェース下部にタイムラインを設け、インバースキネマティクス (IK = inverse kinematics )を利用したボーン・アニメーションを 2D リソースのパーツを使って作成します。
アニメーションはモーション情報込みの JSON 形式で保存され、従来のドットアニメーションみたいに全体がラスタライズされたアニメーション画像ではなく、各パーツ画像の時間軸における位置情報とかで保存しています。なので特徴としては豊富なアニメーションパターンを保存してもファイルサイズが小さく取り扱いがラク。
再生するためには JSON とパーツ画像を読み込んで、目的のプラットフォーム上で再現します。Spriter Object Extension はこの再生を行うための専用エクステンションで、各パーツ画像は CF25 のアクティブオブジェクトを利用する仕組みのようです。
Spriter の競合製品とか
3D の統合開発環境で行われているアニメーションの製作工程を 2D ゲーム用に特化したようなミドルウェアで、この手のものでは採用実績等も含めて Esoteric Software の Spine が一番有名だと思います。
あとは最新の Cocos2D-x にオプションで付属する CocosStudio の Animation Editor なんかも似た感じの仕組み。
なぜか Cocos2D-x の Animation Editor は日本語化が充実している。
Spriter ちょうど使い出したとこだから、是非Androidにも対応してもらいたいですね
オブジェクト操作系のエクステは比較的開発が難しいのですが、現状だとPC版に対応するだけでは不足で、やはり特にモバイル系OSの出力に対応してこそなんぼのものだと思うのでアンドロイド対応は強く期待しています。
それでも順調に行ってアンドロイド対応は来年以降となる見込みのようなので、CF25で本格的にワークフローとして取り込むことができるようになるまでのタイムラグとか、エクステ開発の不確実性(個人で開発負担が大きいことなど)考えると、 Sprinter なら Construct2 か、今すぐワークフローに組み込む場合はGameMaker:Studioが標準機能で Spine に対応しているのでそっちかあるいはCocosか…など、個人的にはすでに標準で対応済みの各開発環境とミドルウェアの組み合わせに目が行ってしまいます。
コメントありがとうございます。